痛ましいシーンですが、私たちはしばしば飢餓状態に苦しむ子供たちの姿をテレビや写真などで目にします。食べるものがなく痩せ細った子供たちの姿ですが、なぜかお腹だけはぽっこりと突き出ています。これはなぜでしょうか。
極度に飢餓状態にあるとき、お腹には水がたまります。人間の体を構成しているさまざまな細胞は血液からの栄養を受け取ります。細胞は外側も内側も水分で満たされており、外側の水分を間質液、内側の水分を細胞内液と呼びます。
体内の水分は血液中に8パーセント、間質液に25パーセント、細胞内液に67パーセントが含まれています。
これが栄養失調の状態になると、血液中の栄養分の濃度が低くなるので血管内へ水分を引き込む力が弱くなります。これが腹腔内にたまるので、お腹が出てくるのです。
